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起業こぼれ話 法人口座開設出来ない!?どうする??

法人口座 開設できない 法人

こんにちは、新設法人の支援を年間50社していたNaoです。

法人を設立して、事務所を借りて、取引先と契約結んで、さぁ準備は順調だという矢先、「法人口座が開設できませんでしたー!!」という報告は何度か受けたことがあります。

この記事は以下の人におすすめです。
✅法人口座をどの銀行でつくるか迷っている人
✅メガバンクやゆうちょで口座開設の審査に落ちた人
✅対外的信用のためメガバンクで銀行口座を開設したい人

これまでの経験の中で受けた質問とその答えをまとめてみました。法人口座の開設で悩まれている方必見です!!



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口座開設の審査は厳しい?

実は、法人口座の新規開設は近年審査が厳しくなっているのが現状です。一時期、マネーロンダリング(架空法人の口座を利用した犯罪)が流行った時期がありました。それ以降は特に銀行側の審査が厳しくなったと聞きます。


審査で何をみている??

一般的に言われていることは、銀行の審査では「法人の実態があるか」「信用を置けるか」を基準にしていると言われています。

これまで関わった数百社を見ても、銀行から求められる提出資料から推測しても確かだと思います。


特に下記の特徴のある業態・業種は注意しておいた方がいいです。
・オフィスや店舗を構えていない。
・HPやネットに情報がない
・登記した本社がシェアオフィス、バーチャルオフィス
・業態や業種の実態がつかみにくい
・新形態の事業
・代表の信用に傷がついている


要は架空会社でないか、実態はあるか、信用を置ける事業内容かと銀行が気にしているので、口座開設の際は安心材料を用意しておいた方が良いでしょう。

具体的に言うと以下のものです。
・事業内容が分かるリーフレット
・HPをプリントアウトしたもの又はURLの提示
・取引先が分かるような契約書、請求書、見積書等
・法人成りの場合、決算書関連の業績が分かるもの


もし、審査に落ちたのであれば、一度自社を客観的に見て上記の資料や事前準備が出来ているかを確認してみてください!!その際、同じ銀行での再審は難しいので、出来れば他行で審査を受けることをおすすめします。






新設法人はメガバンクで口座開設出来ない?

そんなことはありません。新設法人でもメガバンクの口座は開設出来ます。しかし、メガバンクは審査がより厳しいので可能性は高くありません。最近、ゆうちょ銀行も審査が厳しいと噂で聞きます。

かつて「個人で口座を持っているのに、法人口座は断られた。」となぜか私に文句を言いに来た方がいらっしゃいました( ゚Д゚)
その方は長らく個人事業用資金をメガバンク口座で取引していて、いざ法人口座の開設申し込みをしたところ、審査に落ちてしまったというのです。

実は、これよくある話です。
銀行は融通の利かない節があるなとつくづく思うのですが、個人での信用と法人での信用は別物だということです。

ですから、個人で口座を持っていても法人口座が開設できるとは限らないということです。



メガバンクの口座を開設するために

メガバンクの口座を開設するタイミングは3つあります。

➀会社を設立してすぐに申し込む
②地銀や信用金庫で口座開設してから申し込む
③決算を1・2期終えてから申し込む

➀は少々ハードルが高いです。おすすめは②と③です。
特に②地銀や信用金庫で口座開設した後だと案外スムーズに審査が下りたりします。

メガバンクの口座開設を確実にするためには②と③の方法がいいと思います。






おすすめの銀行口座は??

よく聞かれる質問ですが、会社の目的によっておすすめできる銀行口座は異なります。

例えば、
・対外的な信用を得たい →メガバンク
・融資を受けたい →融資に力を入れている地銀や信用金庫
・審査がゆるい機関が良い →ネットバンク
等です。


銀行の種類は大きく分けて上記の3種類でしょう。
ここで、3種類の銀行での口座開設のメリット・デメリットを紹介しましょう。


メガバンク

メガバンクとは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行等の大手銀行のことです。

<メリット>
・知名度が高い大手ゆえ、信用度が高い

<デメリット>
・審査が厳しい


端的に言うと、対外的な信用がほしい場合はおすすめできます。(ここでいう対外的とは、取引先を指します。)一方、法人成りしただけで取引先が変わらない会社や、すでに固定の取引先がある新設法人は必要でないため、メガバンクの口座がなくても構わないと思います。


地銀や信用金庫

地元に根差した銀行や信用金庫はそれぞれ特色が異なりますが、よくある特色としては、

<メリット>
・審査が比較的通りやすい
・営業担当がつくことがある

<デメリット>
・営業に来られる

各機関で良し悪しがあるので一概には言えませんが、どの機関もメガバンクに比べては審査が通りやすい傾向にあります。ですから、法人口座の一つ目にはおすすめです。



ネットバンク

一般的に審査がゆるいといわれがちなのがネットバンクです。数沢山ありますが、ネットバンク専門でおすすめは楽天銀行住信SBIネット銀行ジャパンネット銀行の3社です。

<メリット>
・設立したてでも申し込み可能
・口座維持費なし、手数料が安い(上記3社)

<デメリット>
・窓口がない(メール・電話対応のみ)

設立したてでも審査が通りやすく、ネットバンクの利便性、維持費や手数料のコストダウンを考えるとメリットが大きいです。メインバンクにしている法人も最近見かけます。






口座は一つしか開設できない??

そんなことはありません。法人も個人同様他行であれば複数の口座を開設することが出来ます。用途によって使い分けるのが良いでしょう。当たり前ですが、作りすぎてしまうと管理が大変なので、適当な数が良いと思います。


<おすすめ用途の例>
➀メガバンク →取引先からの入金専用口座
②ネットバンク →事業用の入出金をするメイン口座
③地銀 →支店や部署別の口座、用途が異なる資産の口座


新設法人で複数口座開設した場合、ネットバンク、地銀・信用金庫→メガバンクという順で口座開設するとスムーズですよ!






まとめ




・銀行の審査は近年厳しくなっている。

・審査は「会社の実態があるか」「会社に信用を置けるか」を見ている。

・審査に落ちた時はPRできる資料等を準備する。

・新設法人でメガバンク口座を開設する時は、まず地銀や信用金庫の口座を作るか決算を終えてからがおすすめ。

・複数口座を持つ場合は用途を分けよう。




銀行口座開設でのトラブルで「売上は立っているけど、入金口座がないー!」なんてことがないよう余裕をもって準備しましょうね!!



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