こんにちは、起業家向けに会計のいろはを教えるブロガーのNaoです。
今回のブログのテーマは「起業に会計の知識は必要か」です。
起業はするけど、会計のことは分からないという人は多いと感じます。
これまで相談に乗った人の中でも以下のように考える人が少なくありませんでした。
会計に苦手意識がある。
→会計の勉強をしたくない。
→でも、専門家に依頼したくない(費用を抑えたい)。
ですが、初めに言っておきます。
「起業に会計の知識は最低限必要」です!
それをこれから解説していきます。
起業になぜ会計の知識が必要か
起業とはビジネスを興す訳ですから、当然、儲けることが目的です。会計の知識は、「いくら儲けているか」を知るために必要になります。
儲けなんて感覚で分かるから!
こう言う人は多いですが、資金繰りの落とし穴にはまりやすいので注意してください!!!!!
おおよその儲けを感覚的に掴むことは出来るでしょう。売上の予測がつきやすい業種、収支の構造が単純、支払のほとんどが固定費で占めるビジネスなどは特にですね。
しかし、どんな業種・ビジネスであっても、売上と入金、支払と決済のタイミングがずれる場合がほとんどです。こうした時、「現時点でいくら儲けていて、いくら手許にお金が残っているのか」が感覚的には分かりにくくなるのです。それは事業が大きくなれば大きくなるほどにです。
例えば、クレジットカードで支払能力以上の買い物をしてしまい、支払いに苦しむ人がいますよね。収入の額も支払の額も分かっているはずなのに、感覚的にマヒしてしまった結果、手許にお金が残らない結果になるのです。(クレジットカードは支払から決済まで日が空きますからね。)
ビジネスでも同じ現象が起こり得ます。固定費や突発的な支払いが先行して、売上の入金を待たずしてお金がショートしてしまうなんて話を耳にします。売上が上がり儲けた感覚になっていても、お金がショートしては元も子もありません!!
それを防ぐために会計が存在します。また、より良い投資をするためにも会計は有効です!会計を知ることで儲けを正しく捉え、ビジネスに活力をもたらすきっかけになります。
ですが、税理士や公認会計士のように高度な会計の知識を知る必要はありません。起業にあたっては、最低限の会計知識で良いと思います。
最低限の会計知識
では、最低限の会計知識とはどの程度でしょうか。それは「決算書が読めるレベル」です!
断っておきますが、経理を自分でしようとするならば、下記のことは出来ておく必要はあります。
➀領収書の整理
②会計ソフトへの打ち込み
③経費の分類を知る
④必要書類・申告書を提出
しかし、どれも難しいことではありません。以前の記事で紹介したクラウド会計ですと、②③は会計のことを知らなくても処理できてしまいます。
「決算書が読めるレベル」というのは、下記のことをクリアすればOKです。
・損益計算書(月・年ごとの収支の表)が読める。収益がいくらか分かる。
・貸借対照表(月・年ごとの資産額の表)が読める。実質の資産の在高が分かる。
・決算整理(棚卸、未回収未払いのお金等を会計的に処理する)が分かる。
正直、2・3番目が最初はとっつきにくかなと思います。ですから、別記事で詳しく紹介しようと思いますので少しお待ち下さい。
言葉を覚える必要はありません。仕組みを覚えていただけたらそれでOKです。要は、決算書を見て「今期(今月)は、いくら収益があって、いくら入出金があって、いくら手許にお金が残った」を理解できるようになれれば良いのです。
これは起業した後、ビジネスが軌道に乗るまでの間は特に重要です。決算書に少しの理解も示さない人で起業して成功した人に未だかつて会ったことがありません…
今、現在のビジネスの健康状態を知ることが会計の役割です。最低限の会計の知識を持てば、ビジネスの健康状態を知ることが出来ます。
健康を守るためにも、ビジネスを成長させるためにも是非最低限の会計知識を身に付けてください!!起業家向けの会計講座として、世界一分かりやすい会計の解説をこれから発信していきます!!記事をアップした際は、是非チェックしてみてください!!